1. 部屋と窓の状態を入れる
表面温度の測り方・わからないとき
- 測り方: 非接触の放射温度計(赤外線で表面の温度を測るもの)を、窓ガラスの室内側の面に向けて測ります。結露は窓の下の方やサッシ(枠)から始まりやすいので、いちばん冷たそうな所を測ると安心です。
- ガラスや金属のサッシは光を反射するため、放射温度計の値がずれることがあります【推定】。何か所か測って低い方を使うのがおすすめです。
- 温度計がないとき(目安): 暖房中の窓の表面温度は、ふつう室温と外気温のあいだになり、窓の断熱性が低いほど外気温に近づきます【推定】。迷ったら外気温をそのまま入れると、実際より冷たく見積もる=「結露しやすい」側の厳しめの判定になります【推定】。
2. 結果
「湿度の上限」は、室温を変えずに湿度だけ下げるとき、入れた表面温度で結露しない湿度の目安です(小数点以下は切り捨て)。
3. 結露を減らすには(一般的な対策)
- 換気する: 窓や小窓をこまめに開けて風を通す、閉め切るときは換気扇をときどき回す。料理・入浴・室内干しのあとは特に湿気が増えます。
- 湿度を上限以下に: 上の「結露しない湿度の上限」を目安に、加湿しすぎない。加湿器を使うときは湿度計を見ながら(加湿器の選び方ガイド →)。
- 窓の断熱を上げる: 内窓(二重窓)・複層ガラス・断熱シートなどで窓の表面温度を上げると、露点を下回りにくくなります。
- 空気をよどませない: 家具は壁から少し離し、押入れはすのこを敷いて床・壁との間にすき間をつくる。
結露が続くとカビの原因になることがあるとされています。対策は一般的な内容で、住まいの構造や管理規約によって適さないこともあります。
4. しくみと出典
計算式(Magnus式)
室温 T(℃)・相対湿度 RH(%)から、係数 a=17.625、b=243.04℃ を使って計算します(Alduchov & Eskridge 1996 の改良Magnus式の係数)。
露点 Td = b·γ / (a − γ)
表面温度 Ts で結露しない湿度の上限 = 100 × exp( a·Ts/(b+Ts) − a·T/(b+T) )
判定は「表面温度 ≦ 露点 → 結露しやすい」「表面温度 > 露点 → 結露しにくい」。例: 室温20℃・湿度60%なら露点は約12.0℃で、窓が10℃なら結露しやすい側です。
出典: Alduchov, O. A. & Eskridge, R. E. (1996) "Improved Magnus Form Approximation of Saturation Vapor Pressure", Journal of Applied Meteorology 35(4), 601–609. DOI 10.1175/1520-0450(1996)035<0601:IMFAOS>2.0.CO;2(書誌: osti.gov)、 独立行政法人都市再生機構(UR)「住まいのしおり」ur-net.go.jp(換気・押入れのすのこ)、 一般社団法人日本サッシ協会「窓・サッシの豆知識」jsma.or.jp(結露のしくみ・露点・換気と断熱)。
温湿度計・放射温度計には誤差があり、窓の場所によっても表面温度は変わります。結果は目安としてお使いください。