SJL — 資格実務ラボ

本記事はアフィリエイト広告(広告枠)を含みます。広告掲載方針

eisei / weekly patrol

週1回の職場巡視チェックリスト — 「何を見ればいいか分からない」を法令ベースで型にする

B-EIS-03|初版 2026-07-18|改訂 2026-08-31

問い週1回の職場巡視で、何を見れば義務が実質になるか。

衛生管理者は少なくとも毎週1回作業場等を巡視し、設備・作業方法・衛生状態に有害のおそれがあるときは、直ちに労働者の健康障害を防止するため必要な措置を講じなければなりません(労働安全衛生規則第11条。条文: e-Gov法令検索[1])。義務なのは分かっている。問題は「具体的に何を見るのか」です。この記事では、オフィス・工場共通で使える15項目のチェックリストと、記録・改善への回し方をまとめます。このリストはそのまま印刷して巡視に持っていけます。2025年6月施行の熱中症対策義務化に伴い、対象時期はこの15項目に熱中症の4項目を追加することをおすすめします。

この記事の要点

巡視チェックリスト15項目(4分類・オフィス/工場共通)

分類チェック項目見るポイント
A. 作業環境1. 温度・湿度体感で不快な区画がないか。空調の効かない死角
2. 照度作業面が暗くないか。切れた照明の放置
3. 換気・臭気換気設備の稼働。粉じん・薬品臭・こもった空気
4. 騒音会話が聞き取れないほどの区画はないか
B. 設備・器具5. 通路・床つまずき要因(配線・段差・水濡れ)。転倒は最多災害の一つ
6. 救急用具救急箱の中身と期限。AEDの位置表示
7. 休憩室・トイレ清潔さ・数・男女別の状況
8. 保護具必要区画での着用状況と保管状態(工場)
C. 作業行動9. 姿勢・動作無理な姿勢の反復・重量物の一人運び
10. VDT作業長時間連続作業になっていないか(事務)
11. 不安全行動脚立の不適切使用・ルール逸脱の常態化
12. 声かけ反応従業員に「困りごとありますか」と聞く(巡視は対話の機会)
D. 掲示・記録13. 法定掲示安全衛生に関する掲示・表示の最新性
14. 前回指摘の改善前回の指摘事項が直っているか(最重要)
15. ヒヤリハット報告が出ているか。ゼロ件は「出ていない」だけの可能性【推定】
「巡視が回っている」と言える4条件 毎週1回・決まった曜日に実施している 記録(日付・場所・指摘・写真)が残っている 指摘が衛生委員会に報告されている 前回指摘の改善状況を翌週確認している
図: 巡視を改善につなげる4条件出典: 当サイト編集部作成(安衛則11条の義務をもとに運用を整理)

記録の残し方 — 「日付・場所・指摘・期限・担当」の5点固定

巡視記録の様式は法定されていませんが、残さなければ改善につながらず、労基署の調査時にも実施を示せません。実務では次の5点をスプレッドシート1行に固定するのが最小構成です: ①日付 ②場所 ③指摘内容(写真があれば添付)④改善期限 ⑤改善担当者。これで「指摘リスト」がそのまま「改善管理表」になります。指摘の中で費用や権限が必要なものは、衛生委員会に上げて事業者側の決定につなげます——巡視(週次)と委員会(月次)を接続することで、担当者個人の頑張りが組織の仕組みに変わります。

巡視でやりがちな3つの失敗

①指摘の言いっぱなし。改善期限と担当を決めない指摘は翌月も残ります(前掲リストの項目14が空回りする典型)。②現場を「検査」する態度。巡視は摘発ではなく対話です。現場の協力が得られないと、本当の危険(隠れたヒヤリハット)が見えなくなります。③自分の目だけに頼る。産業医の月次巡視(安衛則15条)と重ねて歩くと、医学的視点の指摘を学べて自分の巡視の精度が上がります【推定・運用の工夫】。制度の全体像(産業医・委員会との役割分担)は選任初月の30日プランで整理しています。なお本記事は一般的な制度解説であり、個別の判断が必要なケースは所轄の労働基準監督署へご相談ください。安全衛生の情報源としては厚生労働省の各種公表資料も定期的に確認するのがおすすめです(出典[2])。

視座ステージ診断(無料・約7分・登録不要)— いま何を見て働いているかを20問で確かめる → 登録不要・その場で結果表示

脚注(出典)

  1. e-Gov法令検索(労働安全衛生規則第11条・第15条)
  2. 厚生労働省(労働安全衛生関係の公表資料)

文書番号 B-EIS-03 | 初版 2026-07-18 | 改訂 2026-08-31 | 参照した一次情報: 2件 | 本記事の推定値には【推定】を明記しています | 誤りのご指摘はお問い合わせへ。あなたの職場の巡視の工夫の寄稿も歓迎します。

← となりナビ トップへ