2. 結果
客数がここまで減っても、粗利額は今と同じ
25.0%減まで
値上げ後の粗利率
36.4%
値下げ時に必要な客数の増加
—%増
客数の減少が 25.0% 以内なら、粗利額は今以上。これ以上減ると粗利額は今より減ります。
前提: 原価(1個あたり)と固定費は変わらない。基準は粗利の「率」ではなく粗利「額」(=粗利率 × 売上)を今と同じに保てるか。固定費が同じなので、粗利額が同じなら営業利益も同じです。
3. 早見表:許容できる客数の減少率
行=値上げ率、列=今の粗利率。数字は「粗利額が今と同じになる客数の減少率」。粗利率が低いほど、少しの値上げでも大きな客離れまで耐えられます。
| 値上げ率 | 粗利率20% | 30% | 40% | 50% |
|---|
入力と同じ組み合わせのマスを色で示します。
4. 社内で説明するときに
- 「◯%までなら客が減ってもよい」は上限の目安: 実際に何%減るかは商品・競合・顧客で変わります。この道具は「減っても大丈夫な幅」を出すだけです。
- 値上げ後の売価を決める: 原価から粗利率で売価を出すなら 値決め:粗利率とマークアップの違い へ。
- 固定費まで含めて黒字か: 値上げ後の売上で固定費をまかなえるかは 損益分岐点・必要売上の計算 で確認できます。
- 値下げは逆に重い: 粗利率30%で10%値下げすると、粗利額を保つには客数が50%増える必要があります(値上げ・値下げは対称ではありません)。
5. 計算式と出典
値上げ率 p%、今の粗利率 m%(原価は変えない)とすると
1個あたりの粗利: 今 m → 値上げ後 m + p(今の売価を100としたとき)
粗利額を保てる客数の減少率 = p ÷(m + p)
値上げ後の粗利率 =(m + p)÷(100 + p)
値下げ(p<0)で粗利額を保つのに必要な客数の増加率 = m ÷(m + p)− 1
1個あたりの粗利: 今 m → 値上げ後 m + p(今の売価を100としたとき)
粗利額を保てる客数の減少率 = p ÷(m + p)
値上げ後の粗利率 =(m + p)÷(100 + p)
値下げ(p<0)で粗利額を保つのに必要な客数の増加率 = m ÷(m + p)− 1
出典: 上の式は定義から導いたものです(粗利 = 売価 − 原価、粗利率 = 粗利 ÷ 売価、粗利額 = 1個あたり粗利 × 客数)。今の売価を100とすると原価は 100 − m、値上げ後の売価は 100 + p なので1個あたり粗利は m + p。客数を Q から Q′ に変えて粗利額を同じにする条件 Q′ ×(m + p)= Q × m から Q′ ÷ Q = m ÷(m + p)となります。途中では丸めず、表示は小数第1位に四捨五入。m + p が0以下(値下げで粗利がなくなる)ときは「—」と表示します。
注意事項
この計算は、入力した数字にもとづく一般的な計算の目安です。経営判断・価格戦略・法務(表示規制など)の助言ではありません。実際には、値上げに伴う販売経費・値引き・原価の変動、需要や競合の動きも考える必要があります。