SGL — 製造現場AI研究室

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manufacturing / subsidy

デジタル化・AI導入補助金2026を製造現場で使う方法

A-SEI-09|初版 2026-08-04|改訂 2026-08-04

研究の問い: 製造現場にAIツールを入れるとき、国の補助金は実際いくら・どんな条件で使えるのか。

2026年4月、中小企業庁は従来の「IT導入補助金」を「デジタル化・AI導入補助金2026」に改称しました[1]。令和7年度補正予算事業からの名称変更で、対象経費にAIを含むITツールであることが明記され、製造現場のAI外観検査・予知保全ツール導入にも使いやすい設計になっています。本稿は中小企業庁・事務局の公式資料だけを根拠に、対象条件・補助額・申請の流れを整理します。導入領域そのものの検討は予知保全・外観検査のAI活用(A-SEI-11)を、自社のAI導入状況の位置づけは製造現場のAI導入率34.9%の現在地(A-SEI-10)をあわせて読んでください。

誰が使えるか——製造業の対象条件

対象は中小企業・小規模事業者等です。製造業(ゴム製品製造業を除く)は、資本金の額または出資の総額が3億円以下、または常時使用する従業員数が300人以下の会社・個人事業主が対象になります[1][2]。小規模事業者(製造業その他は従業員20人以下)は別枠の優遇対象にもなります[2]

通常枠の補助額・補助率

製造現場で最も使う可能性が高いのは通常枠です。導入するITツールが持つ機能(プロセス)の数に応じて補助上限が変わります[1]

ITツールのプロセス数補助額補助率
1〜3つ5万円〜150万円未満1/2以内
4つ以上150万円〜450万円以下1/2以内

令和6年10月〜令和7年9月の間に、地域別最低賃金近傍の従業員(最低賃金以上〜改定後最低賃金未満)を全従業員の30%以上・3か月以上雇用していたことを示せる事業者は、補助率が2/3以内に引き上がります[1]。なお4つ以上のプロセスを申請する場合は、給与支給総額を年平均成長率3%以上で増加させる賃上げ計画の策定・従業員への表明が要件になります[1]

対象経費

AI外観検査・予知保全のようなカメラ・センサー本体(ハードウェア)は通常枠の対象経費には含まれません。ハードウェアまで含めたい場合は、対象経費が異なる「ものづくり補助金」等の他制度との使い分けが必要です【要確認・個別の対象経費は公募要領で最終確認のこと】。

申請の仕組み——自分だけでは申請できない

この補助金の最大の特徴は、申請者(中小企業)が単独で申請できない点です。事務局に登録された「IT導入支援事業者」(ITベンダー・サービス事業者)とパートナーシップを組み、ベンダー側が申請サポート・ITツールの登録を行う仕組みになっています[3]。つまり「このツールを補助金で導入したい」という相談は、まずそのツールを提供するベンダーが補助金事務局に登録済みかどうかの確認から始まります。

採択されやすさ——2024・2025年度の実績

中小企業庁が公開した実績によれば、通常枠の申請・採択件数は次のとおりです[1]

年度申請件数採択件数採択率【推定・単純計算】
IT導入補助金2024(通常枠)23,672件8,936件約37.7%
IT導入補助金2025(通常枠)25,140件16,540件約65.8%

業種別の採択実績(複数社連携枠を除く全枠合計)では、2024年度は建設業21.2%・卸小売業17.2%に対し製造業は7.9%(3,969件)、2025年度は建設業21.3%に対し製造業6.2%(2,198件)でした[1]。件数自体は毎年2千〜4千件規模で製造業からの採択が出ており、珍しい選択肢ではありません。

補助金の対象条件を確認したら、次は採択されやすい申請書の書き方で迷う工程です——中小企業向け補助金申請の実務書で加点ポイントを事前に押さえておくと通過率が変わります。

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出典

  1. 中小企業庁「中小企業デジタル化・AI導入支援事業『デジタル化・AI導入補助金2026』の概要」令和8年4月——通常枠の補助額・補助率、対象経費、対象となる中小企業・小規模事業者の業種別要件、IT導入補助金2024・2025の申請・採択件数と業種別内訳。chusho.meti.go.jp(PDF)
  2. デジタル化・AI導入補助金2026事務局「申請の対象となる方」——製造業・小規模事業者の資本金・従業員規模による対象要件表。it-shien.smrj.go.jp
  3. デジタル化・AI導入補助金2026事務局「デジタル化・AI導入補助金制度概要」——IT導入支援事業者とのパートナーシップによる申請の仕組み。it-shien.smrj.go.jp

最終更新: 2026-08-04|参照した一次情報: 3件|本記事の推定値には【推定】を明記しています|誤りのご指摘はお問い合わせへ。


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