1. 決算の数字を入れる
4つとも同じ単位で入れてください(円・千円・百万円のどれでも、そろっていれば結果は同じです)。「,」入りや全角数字、赤字の「△」「▲」も読み取ります。
2. 結果
ROE(自己資本利益率)
12.5%
ROA(総資産利益率)
5.0%
売上高純利益率
5.0%
×
総資産回転率
1.00回
×
財務レバレッジ
2.50倍
3. ROEを+1ポイント上げるには(1つだけ動かした場合)
他の2つを今のままにして、1つの要素だけでROEを1ポイント上げるとしたら、その要素がいくつになればよいかの逆算です。
| 動かす要素 | いま | 必要な値 |
|---|
財務レバレッジを上げる=自己資本に対して負債を増やす、ということです。ROEは上がりますが、借入の返済・金利の負担も増えます。3つのうちどれで上げるかで、意味がまったく違います。
4. 数字を読むときのポイント
- ROEとROAの差は財務レバレッジ: ROE = ROA × 財務レバレッジ です。ROAが同じでも、負債が多い(自己資本が薄い)ほどROEは高く出ます。ROEが高いときは、利益率・回転率・レバレッジのどれが効いているかを見ます。
- 期末の値で計算しています: 自己資本と総資産は貸借対照表の期末の値を使っています。期首と期末の平均を分母にする定義もあり、資料によって数字が少しずれます。比べるときは同じ定義どうしで比べます。
- 「自己資本」と「純資産」: 貸借対照表の純資産には、株主の持分以外のもの(新株予約権など)が含まれることがあり、それらを除いた額を自己資本と呼んで分母にする資料が多く見られます。中小企業など、その種の項目がない会社では両者はほぼ同じになります。どちらを使ったかは資料ごとに確かめてください。
- 赤字や債務超過のとき: 当期純利益がマイナスならROE・ROAもマイナスになります。自己資本が0以下(債務超過)のときはROEも財務レバレッジも意味のある数字にならないため、「—」と表示します。
- 業種で水準が違う: 総資産回転率や利益率は、設備をたくさん持つ業種とそうでない業種で大きく違います。同業他社や自社の過去と比べるのが基本です。
- 1人あたり・1時間あたりの稼ぐ力も: 付加価値を人数・時間で割る見方は 労働生産性・人時生産性の計算 で。
5. 計算式
ROE(%)= 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
ROA(%)= 当期純利益 ÷ 総資産 × 100
売上高純利益率(%)= 当期純利益 ÷ 売上高 × 100
総資産回転率(回)= 売上高 ÷ 総資産
財務レバレッジ(倍)= 総資産 ÷ 自己資本
ROE = 売上高純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ(デュポン分解)
ROA = 売上高純利益率 × 総資産回転率
ROA(%)= 当期純利益 ÷ 総資産 × 100
売上高純利益率(%)= 当期純利益 ÷ 売上高 × 100
総資産回転率(回)= 売上高 ÷ 総資産
財務レバレッジ(倍)= 総資産 ÷ 自己資本
ROE = 売上高純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ(デュポン分解)
ROA = 売上高純利益率 × 総資産回転率
デュポン分解は、(当期純利益÷売上高)×(売上高÷総資産)×(総資産÷自己資本) の売上高と総資産が約分されて 当期純利益÷自己資本 に戻る、という掛け算の恒等式です。この計算機は入力した数字をこの式のとおり割り算しているだけで、外部のデータは使っていません。途中では丸めず、表示するときに%は小数第1位、回転率とレバレッジは小数第2位に四捨五入しています(そのため、表示どうしを掛けると末尾がずれることがあります)。
ROA は、分子に当期純利益ではなく営業利益や経常利益を使う定義もあります。このページは「当期純利益 ÷ 総資産」で、ROEと同じ分子にそろえてデュポン分解とつながるようにしています。
注意事項
この計算は、入力した数字にもとづく一般的な計算です。特定の企業の評価や、株式など個別の投資判断・経営判断の助言ではありません。ROE・ROAの「よい水準」は業種や時期によって変わるため、このページでは目安の数字を示していません。