SGL — 製造現場AI研究室

manufacturing / closed network

閉域網でAIを使う——専用線接続サービス一覧

A-SEI-13|初版 2026-10-11|改訂 2026-10-11

研究の問い: クラウドAIの性能を使いたいが、インターネットという経路は使いたくない場合の選択肢は何か。

通信事業者各社は、自社設備とクラウド事業者をインターネットを経由せず専用線・閉域網で結ぶサービスを提供しています。本稿は各社の公式発表にもとづき代表的な3つを整理します。

3つの閉域接続サービス

サービス提供元概要公式発表
Flexible InterConnect(FIC)NTTコミュニケーションズ自社拠点とAWS・Azure・Google Cloud・Oracle Cloudなど複数クラウドを閉域網でセキュアに接続するSDPFのサービス公式サービスページ[1]
ExpressRoute(国内初提供)IIJMicrosoft Azureへの専用線・WAN経由の閉域接続サービス。2021年にOracle Cloud Infrastructure FastConnect対応も追加2014年提供開始[2]/2021年拡充[3]
クローズドAIエージェントNTTドコモビジネス×エクサウィザーズ企業の機微データを専用環境で扱えるAIエージェント基盤。プライベートクラウド版とオンプレミス版の2形態。オンプレミス版は国内自社内で完結2026年8月17日提供開始[4]

FICとExpressRouteは、既存のパブリッククラウド上のAIサービスに、インターネットを経由せずアクセスするための「経路」を提供するものです。一方のクローズドAIエージェントは、AIエージェント基盤そのものをプライベートクラウド・オンプレミスで提供する製品で、対応LLMにはNTTの「tsuzumi 2」やオープンソースLLMが挙げられています[4]。「経路を閉じる」ことと「AI基盤そのものを閉じた環境に置く」ことは異なる対策で、どちらが必要かはデータの機密度と使いたいAIの種類で決まります。

次に読むべきもの

工場内に完全に閉じたローカルLLMの選択肢は国産ローカルLLM一覧(A-SEI-12)、政府評価済みの国内クラウドを使う選択肢は国内リージョンクラウドとISMAP(A-SEI-14)を参照してください。

閉域網接続の検討にあたっては、企業ネットワークの基本構成を実務書で確認しておくと、通信事業者との打ち合わせがスムーズになります。

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出典

  1. NTTコミュニケーションズ「Flexible InterConnect(FIC)」公式サービスページ——SDPFのサービスとして、社内外のクラウド・データセンターを閉域網でセキュアに接続。AWS・Azure・Google Cloud・Oracle Cloud対応。ntt.com
  2. IIJ(2014年)——Microsoft Azure向け閉域接続サービス「ExpressRoute」の国内初提供を発表。cloud.watch.impress.co.jp
  3. IIJ(2021年)——Oracle Cloud Infrastructure FastConnectに対応した閉域網接続サービスを追加。cloud.watch.impress.co.jp
  4. NTTドコモビジネス×エクサウィザーズ(2026年8月17日)——「クローズドAIエージェント」をプライベートクラウド版・オンプレミス版で提供開始。対応LLMはNTT「tsuzumi 2」やオープンソースLLM。monoist.itmedia.co.jp

最終更新: 2026-10-11|参照した一次情報: 4件|本記事の推定値には【推定】を明記しています|誤りのご指摘はお問い合わせへ。


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