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mold & die / checklist

型合わせ・仕上げ磨き・寿命見極めの「勘所」棚卸しチェックリスト10

A-KAG-01|初版 2026-08-19|改訂 2026-08-19

読了 約6分 | 30分で自己採点できます

「この型は、あと何ショットもつか」。金型職人はミクロン単位の型合わせや鏡面磨きの仕上がりを、図面の公差だけでなく指先の感触と経験で判断していることが少なくありません。しかしこの判断を測る国家検定「金型製作技能検定」の受検申請者数は、令和5年度で全国わずか100人、令和4年度に至っては10人しかいませんでした(過去6年平均70人・出典1)。同じ機械系の技能検定である「機械保全」の受検申請者数が令和5年度で32,427人にのぼることと比べると、金型製作の技能を客観的に評価・継承しようとする動き自体が、業界規模の縮小以上のペースで細っていることがうかがえます。本記事は、その「型合わせ・磨き・寿命見極め」の判断基準を10項目に分解し、30分で自己採点できるチェックリストにしたものです。

自己判断の前に、金型・成形の基礎を体系立てて確認しておくと、現場の勘を言葉にする作業がしやすくなります。

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棚卸しの進め方——採点は3段階でシンプルに

各項目を「◯=マニュアル化・記録化されている」「△=ベテランに聞けば説明はできる(書面はない)」「×=本人も感覚としか言えない」の3値で採点してください。自己採点なので、厳しめにつけるほど後で役立ちます。

棚卸し前に確認したい4つの視点 型合わせ・仕上げ磨きの一次判断が特定の1人に集中していないか ショット数・修理履歴が検索できる状態で残っているか 修理か新替えかの判断基準と権限が明確か 本人が抜けた場合、同じ型を任せられる後継者がいるか
図: 棚卸し前に確認したい4つの視点出典: 当サイト編集部作成

チェックリスト10項目

#項目採点
1型合わせ(かみ合わせ)の良否を新人に言葉で説明できる◯/△/×
2抜き勾配・バリの出方から金型の異常を見抜く基準が共有されている◯/△/×
3摩耗・欠けの許容範囲(交換すべき境目)が記録されている◯/△/×
4修理で延命すべきか新替えすべきかの判断基準が明文化されている◯/△/×
5鏡面仕上げ・梨地仕上げなど面粗度の要求水準が数値で共有されている◯/△/×
6熱処理・焼き入れ後の変形量の見込みが経験則として言語化されている◯/△/×
7型ごとの累計ショット数・保全履歴が検索できる形で残っている◯/△/×
8ワイヤーカット・放電加工の条件出しの根拠が記録されている◯/△/×
9保管中の防錆管理・型の状態確認のルールが決まっている◯/△/×
10本人が急に休んだ・引退した場合の引き継ぎ手順が決まっている◯/△/×

△×が6個以上ならどうするか

△×の合計が6個以上なら、あなたの工場の金型メンテナンスは「その人が現場にいる間だけ」成立している状態です。金型製作技能検定の受検申請者数は令和5年度で全国100人、令和4年度はわずか10人と、技能を客観的に評価する仕組み自体が痩せ細っています(出典1)。日本の金型産業は事業所数・就労者数ともに長期的な減少局面にあり(詳しくは次の記事)、ベテラン1人の引退・離脱がそのまま技術の消失に直結する構造です。最初の一歩は難しいことではありません。次に型合わせや磨きの仕上がりを判断した瞬間に、何を根拠にそう判断したかを1行だけメモに残してもらう——これだけで棚卸しは始まります。金型産業の現在地は次の記事で数字とともに確認できます。

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出典

(2026-08-19閲覧)

  1. 厚生労働省・中央職業能力開発協会「令和5年度『技能検定』実施状況」(金型製作職種の受検申請者数:令和5年度100人・令和4年度10人・令和3年度73人・令和2年度41人・令和元年度85人・平成30年度113人・過去6年平均70人・令和5年度合格者数57人。比較対象の機械保全職種は令和5年度受検申請者数32,427人) waza.mhlw.go.jp

※チェックリスト10項目・採点基準・「△×6個以上」の閾値は当サイト編集部が実務の勘所として整理したものであり【推定】、業界団体の公式指標ではありません。

最終更新: 2026-08-19 | 参照した一次情報: 1件 | 本記事の推定値には【推定】を明記しています | 誤りのご指摘はお問い合わせ


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