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nogyo / checklist
A-NOU-01|初版 2026-07-25|改訂 2026-07-25
「今朝の田んぼの色を見て、水を入れるか止めるか」「この葉の垂れ方なら、今日中に追肥を効かせたい」——篤農家が圃場を一目見て下すこの判断は、マニュアルより先に目と経験に染み付いた勘です。農林水産省の「2025年農林業センサス結果の概要」によれば、農業経営体(令和7年2月1日現在)は82万8千経営体で、5年前に比べ24万7千経営体(23.0%)減少しました(出典1)。個人経営体の基幹的農業従事者は102万1千人で、5年前に比べ34万2千人(25.1%)減少しています(出典1)。一方で法人経営体は3万3千経営体となり5年前に比べ7.9%増加し、団体経営体に占める法人経営体の割合は84.0%に達しました(出典1)。担い手が集約される法人にこそ、個人の頭の中にある判断基準を組織の知として残せるかが問われています。本記事は、灌水・追肥・防除・収穫適期という、篤農家の判断の中核にある暗黙知を10項目に分解し、30分で自己採点できるチェックリストにしたものです。
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各項目を「◯=マニュアル化・記録化されている」「△=ベテランに聞けば説明はできる(書面はない)」「×=本人も感覚としか言えない」の3値で採点してください。自己採点なので、厳しめにつけるほど後で役立ちます。
| # | 項目 | 採点 |
|---|---|---|
| 1 | 播種・定植の適期を、天候・地温・土壌水分から総合判断する基準がある | ◯/△/× |
| 2 | 灌水量・灌水タイミングを、生育ステージと天候予報から決める基準が言語化されている | ◯/△/× |
| 3 | 追肥の量・タイミングを、葉色・草丈など生育の見た目から判断する基準がある | ◯/△/× |
| 4 | 病害虫の初期兆候を、葉の色つや・虫食い跡・匂いなどから早期発見する基準がある | ◯/△/× |
| 5 | 防除(農薬散布)の要否とタイミングを、発生予察情報と現場観察の両方から判断する基準がある | ◯/△/× |
| 6 | 収穫適期を、糖度や色づき・触感など複数の指標から総合判断する基準がある | ◯/△/× |
| 7 | 土壌診断の結果を、実際の施肥設計にどう反映するかの手順が決まっている | ◯/△/× |
| 8 | 異常気象(高温・長雨・霜等)が予想される場合の対応手順が事前に決まっている | ◯/△/× |
| 9 | 複数圃場・複数作物がある場合の作業の優先順位を判断する基準がある | ◯/△/× |
| 10 | 本人が急な病気・怪我等で現場に出られない場合の代役対応・引き継ぎ手順が決まっている | ◯/△/× |
△×の合計が6個以上の法人は、判断基準が「その人が現場にいる間だけ」成立している状態です。農林水産省の2025年農林業センサスでは、個人経営体の基幹的農業従事者が5年で25.1%減少していることが確認されており(出典1)、篤農家1人の引退・離職がそのまま経営の判断基準の喪失に直結しやすい構造にあることがわかります。同じセンサスでは、気象状況・市況・農作業履歴・生育状況等のデータを活用した農業を行っている経営体は全体の40.0%にとどまる一方、団体経営体(法人等)では63.0%に達しており(出典1)、法人化が進むほどデータ活用も進む相関がうかがえます。最初の一歩は、次に灌水や追肥で「今日はこう対応した方がいい」と感じた瞬間に、何が判断のきっかけだったかを1行だけメモに残すことです。水管理AI・生育診断AIが代替できる範囲とできない範囲は次の記事で、業界の現在地はこちらの記事で数字とともに確認できます。
視座ステージ診断(無料・約7分・登録不要)— いま何を見て働いているかを20問で確かめる →(2026年7月25日閲覧)
※チェックリスト10項目・採点基準・「△×6個以上」の閾値は当サイト編集部が実務の勘所として整理したものであり【推定】、農林水産省の公式指標ではありません。
最終更新: 2026-07-25 | 参照した一次情報: 1件 | 本記事の推定値には【推定】を明記しています | 誤りのご指摘はお問い合わせへ