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大型507万円・中型449万円——トラック運転手の車種別年収と資格の効き方

A-UNS-05|初版 2026-09-08|改訂 2026-09-08

研究の問い: 「免許を大きくすれば年収は上がる」という感覚は、公的統計でどこまで裏付けられるのか。

公的統計・公開データに基づく整理(出典は文末)

配車係だけでなく、これからドライバーとして働く人・雇う側の双方にとって気になるのが「どの免許でいくら稼げるのか」です。求人票の見出しの給与幅は会社ごとにばらつきが大きく、比較の物差しになりません。ここでは厚生労働省の公的統計を軸に、車種別・年次別・地域別の年収差を整理します。

読み進める前に、資格取得・キャリアアップの実務を体系的に押さえておくと、求人票の条件を比較しやすくなります。

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1. 大型507万円・普通/小型449万円——令和7年賃金構造基本統計調査ベースの車種別年収

厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」を出典とする集計によれば、大型貨物自動車運転者の平均年収は約507万円、中型・小型トラック運転手を含む普通・小型貨物車運転者の平均年収は約449万円です(出典1)。差分は約58万円で、車両区分による賃金差は明確に存在します。ただしこの調査は企業規模10人以上の事業所を対象とした全国平均値であり、勤務先の規模・地域・運行形態(長距離か近距離か)によって実際の給与は大きく変動する点に注意が必要です(出典1)【推定=個別企業の実額はこの平均から乖離しうる】。

2. 令和3年463万円→令和5年485万円→令和7年507万円——3時点で見る上昇トレンド

同じ厚生労働省の賃金構造基本統計調査を年次で比較すると、大型トラック運転手の平均年収は令和3年(2021年)の約463万円から、令和5年(2023年)には約485万円、令和7年(2025年)には約507万円へと上昇しています(出典1・出典2)。3時点の推移を単純に並べると、2年ごとに約20万円強のペースで増加しており、人手不足を背景にした企業側の待遇改善が緩やかに積み上がっていることがうかがえます【推定=直線的な上昇が今後も続くとは限らない】。

大型トラック運転手 平均年収の推移(出典1・2) 令和3年(2021) 約463万円 令和5年(2023) 約485万円 令和7年(2025) 約507万円
図: 大型トラック運転手平均年収の推移出典: 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」各年版をもとに当サイト編集部作成

3. 免許取得にかかる費用——大型19万〜35万円・けん引12万円前後・危険物乙4は1万円台から

車種を上げるには免許取得の初期投資が必要です。大型自動車免許は、普通・中型・準中型・大型特殊免許のいずれかを保有し運転経歴が通算3年以上あることが条件で、取得費用の目安は19万円〜35万円前後(合格率約97.5%)とされています。けん引免許は運転免許取得済みで適性検査に合格すれば取得可能で、費用は12万円前後(合格率約82.1%)、燃料などを扱う場合に必要な危険物取扱者(乙種4類)は受験資格の制限がなく、費用は1万円台から(合格率約38%)です(出典3)。会社によっては、これらの取得費用を負担する求人もあるとされています(出典3)【推定=費用負担の有無・上限額は個別求人票での確認が必要】。

4. 地域差72万円——関東426万円・北海道/東北354万円

2022年11月時点の求人情報を集計したデータによれば、大型トラック運転手の平均年収は関東が426万円で最も高く、北海道・東北が354万円で最も低くなっています。両者の差は72万円に達します。関西415万円・東海406万円がこれに続き、都市部ほど物流量が多く給与水準も高くなる傾向がうかがえます(出典3)。大手の引越し業者・宅配業者では年収800万円を超える例も紹介されていますが、これは全体平均ではなく上振れ事例である点に留意してください(出典3)【推定=800万円超は特定の大手・特定条件下の事例】。

5. まとめ——「免許を上げる」は年収を動かす一因だが、地域・会社規模の影響がそれ以上に大きい

大型と普通・小型の年収差は約58万円である一方、地域差は72万円に達します。つまり「大型免許を取る」という個人の選択より、「どの地域の・どの規模の会社で働くか」という選択のほうが年収への影響が大きい可能性があります。次の記事では、この需給構造を有効求人倍率の数字から確認します。

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出典

(2026年9月8日閲覧)

  1. GOジョブ「【2026年最新版】トラック運転手の給料はどれくらい?大型・中型・小型で年収を徹底比較」(2026年7月14日最終更新。厚生労働省「令和7(2025)年賃金構造基本統計調査の概況」を出典として、大型貨物自動車運転者の平均年収約507万円・普通/小型貨物車運転者約449万円、大型45〜49歳でピーク、地域差・雇用形態差等を掲載) gojob.go.goinc.jp
  2. 同記事内、賃金トレンドの節(厚生労働省統計を出典として、大型トラック運転手の平均年収が令和3年〔2021年〕約463万円から令和5年〔2023年〕約485万円へ増加した旨を掲載)
  3. クロスワーク・マガジン「大型トラック運転手の給料・時給・年収|463万円は高いのか?」(厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査の概況」・全日本トラック協会「令和2年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態」・求人ボックス2022年11月掲載求人情報を出典として、大型自動車免許/けん引免許/危険物取扱者乙種4類の取得費用・合格率、地域別平均年収〔関東426万円・北海道東北354万円等〕を掲載) x-work.jp

※出典1・3は厚生労働省・全日本トラック協会等の公的統計を引用した第三者記事であり、当編集部は一次統計そのものへの直接アクセスでは同じ数値を確認できていません。正確な値は厚生労働省の公式発表でご確認ください。年収差の解釈・費用負担の一般化に関する部分は当編集部の推定であり【推定】を付しています。

最終更新: 2026-09-08 | 参照した一次情報: 3件 | 本記事の推定値には【推定】を明記しています | 誤りのご指摘はお問い合わせ


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