SGL — 製造現場AI研究室

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shipbuilding / ai capability

14件採択・総事業予算150億円——次世代造船所AIのできること/できないこと

A-ZOS-03|初版 2026-09-19|改訂 2026-09-19

読了 約6分

「造船の匠の技はAIに置き換えられるのか」という問いに、国土交通省・海上技術安全研究所(NMRI)が主導する実在の国家プロジェクトをもとに答えます。

できること:設計・生産の全体最適化(国交省14件採択事業)

2026年3月19日、国土交通省は「AIの活用による次世代造船所の実現に資する技術開発事業」として14件の採択を発表しました。総事業予算は150億円規模で、参加する企業・機関は日米合わせて60を超えているとされています(出典1)。川崎重工業・新来島どっく・名村造船所などの主要造船会社が採択企業に名を連ね、設計自動化・工程最適化・資材調達・予知保全・デジタルツインといった複数の工程にAIを本格導入する取り組みが進められています(出典1・2)。

できること:曲げ加工技能の継承支援

船体外板の曲げ加工(線状加熱)は日本造船業の強みとされる一方、人材不足により技能継承が難しくなっている課題に対し、GPUによるシミュレーションとAIを活用した対応が検討されています(出典2)。ベテランの加熱パターン・温度感覚をデータ化し、若手でも再現しやすい形に落とし込む方向性が示されています。

できること:溶接検査・予知保全の自動化

屋外・高所・曲面といった開放空間での溶接・塗装作業は作業負荷や安全面の課題が大きく、自動化が強く求められている領域として位置づけられており、溶接検査・予知保全のAI活用が造船業のDXの主要な柱の一つとして進められています(出典3)。

できないこと(現時点で人の判断が残る領域)

船舶は個別設計(一艇一艇仕様が異なる受注生産)が多く、製造工程の自動化・省人化が構造的に難しいという課題が指摘されています(出典3)。今回採択された14件の事業も2026年3月時点では技術開発・実証段階にあり、曲げ加工・溶接といった現場の最終判断を担う職人の技能そのものを完全に代替する実用化事例は、公開情報の範囲では確認できませんでした【要確認】。導入検討にあたっては、自社の工程のうちどの部分が「実証段階の技術」でカバーされる見込みかをまず切り分けることが実務的な第一歩です。

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⚠️品質メモ: 「総事業予算150億円・日米60超の企業機関参加」は複数の報道・企業発表で一致して報じられている数値ですが、14件それぞれの個別採択額・実証完了予定時期までは本記事の調査範囲では特定できませんでした【要確認】。

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出典

(2026-09-19閲覧)

  1. 川崎重工業「『AIの活用による次世代造船所の実現に資する技術開発事業』に採択」2026年4月21日khi.co.jp(PDF)
  2. 海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所「AIの活用による次世代造船所の実現に資する技術開発に係る公募要領」2026年2月nmri.go.jp(PDF)
  3. 国土交通省「造船業再生ロードマップ」mlit.go.jp(PDF)

最終更新: 2026-09-19 | 参照した一次情報: 3件 | 本記事の推定値には【推定】を明記しています | 誤りのご指摘はお問い合わせ


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